
厚生労働省が公表した人口動態統計(概数)によると、2024年上半期(1~6月)に生まれた赤ちゃんの数は、32万9998人にとどまり、出生数が初の70万人割れになる可能性が高くなることが分かりました。出生数激減の要因として、様々な社会的要因が重なったことや、ライフスタイルの変化に伴い、未婚・晩婚傾向が進み、結婚や出産を控える人が増えたのではないでしょうか。
そこで今回は、“結婚したい”と考えている方の「結婚相談所での活動」について調査を行いました。
調査サマリー
- 男性は「30~34歳」、女性は「25~29歳」の時に本気で結婚を意識し始める。
- 婚活男女の3割弱が、入会前にお付き合いの経験が「ない」と回答。一方で「ある」と回答した方は、交際経験人数「2人」が最多。
- 入会前に利用したことのある婚活ツールは「マッチングアプリ」が最多に。男性は5割、女性は6割を占める。
- 結婚相談所に乗り換えた理由として、男性は「出会えても進展がなかった(43.9%)」女性は「結婚への真剣度・目的に違いがあった(51.5%)」が最多。
- 結婚相談所の「効率が良い」と思う点は、8割の男女が「結婚を目的とする人だけが登録している」を選択。
- 結婚相談所での活動を周囲の方に「話してない」方は2年間前の調査時より減少。
男性は、安定した収入を得る30代以降に結婚を意識し始める

男性は「30~34歳(33.8%)」女性は「25~29歳(34.7%)」に本気で結婚を意識し始め、女性は男性よりも早く結婚を意識することが分かりました。仕事や結婚・出産といったライフイベントが与える影響を早くから意識する傾向にあるのではないでしょうか。一方で男性は、安定した収入を得る30代以降に結婚を意識し始める方が多く、男女の結婚を考えるタイミングにズレが生じていることが分かります。
他の年代と比較し、20代の交際経験が少ない理由

結婚相談所の入会前に、交際経験が「ない」と回答した20代は3割を占めました。他の年代と比較して割合が高い事から、若者世代の恋愛に対する価値観や、優先順位の変化等が現れているのかもしれません。また、コンプライアンス意識の高まりから職場での恋愛などが減少²することによって、自然に出会える機会が少ないことも影響している可能性があります。一方で、交際経験が「ある」と回答した方の中で交際人数は「2人」が最多となりました。
より真剣な出会いを求めて結婚相談所へ乗り換える傾向

結婚相談所の入会前に、利用したことのある恋活・婚活ツールとして男女共に「マッチングアプリ」が最多となりました。他のツールを利用してから結婚相談所に入会する傾向が高い事が分かります。

結婚相談所に乗り換えた理由として、男女で異なる結果となりました。男性は、マッチングした後のこと、活動サポートを重視しており、女性は安全面や会員の真剣度を重視する傾向があるようです。結婚相談所では、カウンセラーが成婚までをサポートすることや、入会時に証明書等を提出することで身元の保証がされることを魅力を感じている方が多いようです。
コロナ禍後の傾向として、マッチングアプリ等のネット系婚活サービス利用者の裾野が広がったことで、より真剣な出会いを求めて結婚相談所へ乗り換える方が増えています。
「結婚を目的とする人だけが登録している」ことに効率の良さを感じている

結婚相談所の効率が良いと感じる点として、男女共に「結婚を目的とする人だけが登録している」が最多となりました。次いで「結婚を目的とした細かなプロフィールを見て判断できる」が多く、婚活を進めていくうえで「結婚への真剣度」が重要であることが分かりました。
実際に結婚相談所(IBJ)の活動在籍日数は、「約9ヶ月(男女合わせた中央値)」、交際日数「4ヶ月程度」と短い期間で結婚まで意思決定しています。³⼀般的な平均交際期間 4.3 年²の 1/12の期間となることからも、“目的が結婚”である人しかいないということが効率の良さに繋がっています。
また、約9ヶ月で結婚観のすり合わせを行い決断まで進めるのは、カウンセラーの存在も大きく、第三者目線で「出会い〜成婚」までを二人三脚でサポートし、婚活者が主体性を持って活動できるよう意思決定を促します。価値観の多様化が進む現代において、当事者同士で結婚観の擦り合わせを行うことは容易ではないですが、カウンセラーが間に⼊り、早い段階で擦り合わせを行うことで、お互いに納得して結婚へと進むことができています。
結婚相談所の活動は、一般的な選択肢に

結婚相談所での活動を周囲に「話していない方」は、2022年度の調査⁴と比べて男性は2.7ポイント、女性は3.4ポイント減少しました。近年では社会の多様化や個人のライフスタイルの変化に伴い、相談所の利用は、一般的な選択肢として認識されるようになっています。
【データについて】
調査方法:アンケート調査
調査対象:IBJ結婚相談所ネットワークで活動する男女1,822人
調査期間:2024年8月15日~8月22日
※小数点第二位を四捨五入していますので、合計が100%にならない場合がございます。
※複数回答における割合については、回答者数に対する割合を表示しているため構成比合計が100%を超えております。
1 日本マーケティングリサーチ機構調べ
(成婚数:2023年実績、会員数:2023年12月末時点、2024年1月期_指定領域における市場調査) ※成婚数:IBJ内のみの成婚者数(IBJ以外の連盟、友達の紹介などは含まない)
2 国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」
3 IBJ成婚白書2023年度版
4 「結婚相談所の利用、周りに話す」が8割弱。1,392人を対象にニューノーマルな令和の婚活事情を調査