
「もっといい人がいるかもしれない」――婚活を続けていると、誰もが一度は陥るこの心理。 しかしデータは、決断の先延ばしがどれほど危険かを明確に示しています。 婚活において「選択肢が多いこと」は、必ずしもプラスには働きません。
次から次へと新しい出会いを求めることで、目の前の大切なご縁を見失ってしまう。 そんなリスクを避けるためには、自分の中に「いつ決断するべきか」という客観的な基準を持っておくことが非常に重要です。
この記事では、「交際日数」と「お見合い回数」という2つのリアルなデータから、ズルズルと活動が長引くのを防ぎ、成婚をつかむための「最適な決断タイミング」を紐解きます。
結論から言うと、婚活には明確な「タイムリミット」が存在します。 期限を過ぎた関係や、過剰な出会いの追求は、結果的にご縁を遠ざけます。
※本レポートのデータは、結婚相談所の活動実績(お見合い・交際等)に基づいています。
決断のピークは「120日」。先延ばしは成婚を遠ざける
特定の相手と交際に進んだ後、見事に成婚へと至るカップルは、一体どれくらいの期間で「この人だ」という決断を下しているのでしょうか。
| ⓘ 結婚相談所における「交際」とは? お見合い後、複数の方とお互いを知っていくための「仮交際(プレ交際)」と、結婚を前提に1人に絞ってお付き合いをする「真剣交際」の両方を合わせた期間を指します。 |
交際日数の分布データを見ると、「120日」を境にして成婚への熱量がだんだんと冷め始め、時間が経つほど成婚が難しくなっていくシビアな現実が存在していることがわかります。

120日のタイムリミット
お見合いから約4ヶ月(120日)が経過しても結婚の決断ができない場合、その後に関係が進展する確率はどんどん下がっていきます。時間をかければうまくいくわけではなく、むしろ「この人で本当にいいのか」という迷いが生じやすくなります。
「もう少し時間をかければ…」という先延ばしは、結果的にご縁を逃す原因になりやすいのです。
もっといい人がいるはず?「お見合い10回の法則」
「数打ちゃ当たる」という言葉がありますが、婚活のお見合いにおいては、この言葉は必ずしも当てはまりません。お見合いの回数と成婚率の相関データからは、回数を重ねれば重ねるほど有利になるわけではないという現実が見えてきます。

「10回〜12回」をひとつの区切りにする
「最適停止問題(秘書問題)」という、たくさんの選択肢の中で、いつ決断するのがベストかを考える数学の考え方があります。最初の一定数はあえて見送り、その中で自分なりの「基準」を作り、その後はその基準 を満たす人が現れた時点ですぐに決断するのが最も成功率が高いとされています。
婚活のデータもまさにこれを裏付けています。お見合いを10回〜12回(ピークの45.8%)ほど経験すれば、 自分とマッチするお相手の傾向(基準)は十分に把握できます。それ以上回数を重ねても成婚率は完全に頭打ちになるため、延々と「もっといい人がいるはず」と探し続けるより、自分の中の基準を満たすお相手との関係を深める決断へとシフトする方が、合理的かつ成婚への近道と言えます。
婚活を終わらせるための「マイルストーン」
これらのデータが教えてくれる教訓は極めてシンプルです。成婚者の「お見合い回数」と「交際日数」の分布データを掛け合わせて可視化してみると、先の見えない婚活に終止符を打つための、目指すべき明確な「ゴールデンゾーン(マイルストーン)」が浮かび上がります。

「いつまでに、何人と会うか」自分だけの婚活ルールを決める
マッチングアプリなど出会いの手段が豊富な現代だからこそ、自分の中の絶対にブレないルールを設定してみてください。
例えば、 「新しい出会いは10人をひとつの区切りとする」 「遅くとも半年以内に結婚の答えを出す」など、本記事のデータを参考に設定してみてもいいでしょう。 そうすることで、一時的な感情や「もっといい人がいるかも」という迷いに流されることなく、合理的で、後悔のない結婚の決断を下すことができるはずです。
本レポートのデータ概要と前提条件 ●データの前提:本レポートのデータはすべて「結婚相談所」における活動実績に基づいています。記事内に登場する「お見合い」「交際数」などの用語は、結婚相談所特有の活動プロセスを指します。 ●調査主体:株式会社IBJ (IBJ結婚みらい研究所) ●調査対象:IBJ結婚相談所ネットワークにおいて活動し、成婚した会員19,112名の活動データ ●対象期間:2025年1月1日~12月31日(2025年版データとしての対象期間) |