
結婚相手に求める条件として、いつの時代も議論の中心となる「年収」。「高ければ高いほど有利なはず」「できればハイスペックな男性と…」という声は依然として根強く存在します。
しかし、27,652名の活動ログデータを冷静に分析すると、そこには世間の思い込みを覆す意外な真実が隠されていました。「お金があればすぐ結婚できる」という単純な方程式は、現代の婚活においては成り立ちません。
今回は、男性の年収と成婚のリアルな関係性を紐解き、男女双方にとって耳の痛い、しかし極めて「希望に満ちた事実」をお伝えします。
※本レポートのデータは、結婚相談所の活動実績(お見合い・交際等)に基づいています。
年収1000万円でも成婚しやすいとは限らない? 「年収帯別の成婚率」のリアル
年収が上がるにつれて成婚率も100%に近づいていく……と予想されがちですが、データは残酷なまでに「高望みの限界」を示しています。
年収帯別の成婚率の推移を見てみましょう。(全体平均は34.6%)

「年収が高い=即結婚できる」わけではない
成婚率は、400万円台から500万円台に乗るタイミングで全体の平均値を上回り、700万円台で安定期に入ります。しかし、800万円を超えても成婚率は頭打ち (43%~46%の間で推移)になります。 超高年収の男性は仕事が多忙であったり、お互いに希望条件が厳しくなったりする影響から手放しで有利というわけではないことが明確に読み取れます。
婚活市場の主役。成婚男性の「圧倒的ボリュームゾーン」
では、実際に成婚に至った男性たち (9,569名)はどのような年収帯に分布しているのでしょうか。一握りのハイスペック層が市場を独占しているわけではないことが、データから明らかになります。

「500万~600万円台」が市場の主役
成婚者の中で最も人数が多いのは「500万円台(20.4%)」、次いで「600万円台 (18.2%)」です。分布図を見ると、この「500万~600万円台」に巨大な山(全体の約4割)が形成されていることが一目でわかります。 彼らこそが、婚活市場において最も厚みのある「主役」なのです。
「年収」だけでは戦えない。男性も「年齢」がシビアに評価される時代へ
年収が高くても成婚率が頭打ちになる理由の一つに、「年齢」という要素の存在が挙げられます。データが示す通り、男性も年齢を重ねるごとに成婚率のハードルは上がっていきます。
「年収が高ければ、ひと回りも若い女性と結婚できるはず」という希望を抱く男性は少なくありませんが、現代の女性は「単なる経済力」よりも、「年の近さ(価値観の共有)」や「 一緒に子育て・家事ができる若さ・体力」を重視する傾向が強くなっています。つまり、超高年収であっても、年齢が高ければマッチングが難しくなり、結果として「成婚率が横ばい (頭打ち)」になるという現実が浮かび上がってくるのです。

現代の結婚に本当に必要なもの
現代の結婚において本当に求められているのは、突出した個人の経済力や、年齢差を前提とした“支える・支えられる関係”ではなく、同じ目線で価値観を共有し、等身大で協力し合える「対等なパートナ シップ」なのです。
本レポートのデータ概要と前提条件 ●データの前提:本レポートのデータはすべて「結婚相談所」における活動実績に基づいています。記事内に登場する「お見合い」「交際数」などの用語は、結婚相談所特有の活動プロセスを指します。 ●調査主体:株式会社IBJ (IBJ結婚みらい研究所) ●調査対象:IBJ結婚相談所ネットワークにおいて活動し、成婚した会員19,112名の活動データ ●対象期間:2025年1月1日~12月31日(2025年版データとしての対象期間) |