
プロフィール検索において、年齢や年収と並んで多くの人が条件として設定する「身長」。「170cm以上ないと足切りされてしまうのか」――低身長は婚活において絶望的なのか?と、深いコンプレックスや不安を抱いている方も少なくありません。
果たして、婚活市場における「170cmの壁」は本当に存在するのでしょうか。
成婚男性と退会した男性(計27,672名)の活動データから成婚率を算出すると、世間が思い描く「170cmの壁」とは少し異なる、リアルな“境界線”が浮かび上がってきました。
※本レポートのデータは、結婚相談所の活動実績(お見合い・交際等)に基づいています。
※外成婚(結婚相談所以外で知り合った方と交際し成婚退会するケース)も含みます。
170cmではなく「162cm」と「172cm」に存在する大きな壁
まず、男性の身長を2cm刻みで紹介し、それぞれの成婚率の推移を追ったグラフを見てみましょう。世間が思い描く「170cmの壁」とは少し異なる、リアルな“3つのステージ”が浮かび上がってきました。

無意識に設定されている「本当の境界線」
成婚者の身長の中央値は「172cm」、退会者は「170cm」です。160cm以下の成婚率は27.6%にとどまりますが、162cmに達した瞬間に32.3%へと跳ね上がり、ここが最初のボーダーライン(第1の壁)となります。
その後、170cmまでは緩やかに推移しますが、172cmに達すると成婚率は37.4%へと一段階ジャンプアップ。女性が無意識に設定している“本当の壁”は、170cmというキリの良い数字よりも、162cmと172cmに存在していることがわかります。
低身長の不利は「年収850万」で完全に消滅する
では、160cm以下の男性は婚活において諦めるしかないのでしょうか。答えは明確に「NO」です。身長は「経済力(年収)」でどれだけカバーできるのかをクロス集計すると、“魔法”のような結果が見えてきました。

高年収ゾーンで起きる「魔法の逆転現象」
年収450万円以下では、身長による成婚率の格差が顕著に表れます。しかし、年収が上がるにつれてその差は縮小し、年収850万円以上になると、160cm以下の成婚率はなんと「41.8%」にまで到達します。
これは、172cm以上×高年収の成婚率「43.9%」とわずか2ポイント差であり、162~170cmの層(44.9%)とも遜色ありません。経済力によって、身長による不利はほぼ完全にカバーされるのです。
成婚カップルの4割が集中。「身長差の黄金比」は13cm差だった?!
身長は成婚率に影響することがわかったところで、実際に結婚へ至ったカップルには、どのような身長差が多いのでしょうか。「理想の身長差は10~15cm」――SNSでたびたび話題になるこの説。成婚カップル9,427組のデータからは、多くのカップルが集中する“黄金ゾーン”が浮かび上がりました

身長差「13〜14cm」が黄金比。約4割が“9〜16cm”に集中
成婚カップルの身長差で最も多かったのは「13〜14cm差」で、全体の11.0%。僅差で「11〜12cm差」(10.9%)が続き、身長差13cm前後がもっとも“ちょうどいい”ゾーンとなっています。さらに「9〜16cm」の範囲に全体の42.3%が集中し、成婚カップルの約4割がこの“黄金ゾーン”に収まっています。SNSで噂の「理想は身長差10~15cm」も、まさにこのゾーンのど真ん中。単なる噂ではなく、実際に結婚へ至ったカップルのリアルな傾向と一致していました。身長そのものの数値よりも、隣に並んだときのバランスが心地よく感じられる差――それこそが、長く寄り添えるパートナー選びの“ものさし”なのかもしれません。
| 本レポートのデータ概要と前提条件 ●データの前提:本レポートのデータはすべて「結婚相談所」における活動実績に基づいています。記事内に登場する「お見合い」「交際」などの用語は、結婚相談所特有の活動プロセスを指します。 ●調査主体:株式会社IBJ (IBJ結婚みらい研究所) ●調査対象:IBJ結婚相談所ネットワークの会員(成婚退会者・退会者) ●対象件数:成婚者 19,112名、退会者 男性18,521名 ●成婚率の定義:成婚者数 ÷(成婚者数+退会者数) ●身長階層:2cm刻みで集計、両端は集約値(160cm以下=156-160cm集約、174cm以上=174cm以降の集約) ※外成婚(結婚相談所以外で知り合った方と交際し成婚退会するケース)も含みます。 |