
帝国データバンクの調査によると、今年の9月1日に値上がりした飲食料品は4923品にも上りました。長引く物価高や生活費の上昇は、個人消費にとどまらず、恋愛や婚活の現場にも影響を与えています。では、物価高の中で婚活を行う人々は、デートの費用やお相手との金銭感覚についてどのように捉えているのでしょうか。
IBJ結婚みらい研究所が婚活中の男女に調査を行ったところ、多くの人が経済的な負担を感じながらも、デートの機会や費用を大きく変えずに維持している実態が判明しました。さらに、初デートに高額な予算を求めず、むしろ「お相手と金銭感覚が合うかどうか」を重視している傾向が見えてきました。
調査サマリー
- 7割が物価高の負担を感じるも、7割超は「デートを減らさない・変えない」。
- 初デート予算は「5,000円未満」が63.3%。高額な予算を期待しない傾向が明らかに。
- 「金銭感覚のズレ」を気にする女性は72.5%。「お金をかけること」より「金銭感覚が合うか」が重視されている。
7割がデート頻度・予算を変えない!負担感を抱えつつも会う機会は維持

まず、近年の物価高や生活費の上昇によって、婚活そのものへの「金銭的な負担」を感じるかどうかを尋ねました。
その結果、「強く感じる」が35.6%、「多少感じる」が34.6%となり、合わせて70.2%(男性68.2%、女性75.2%)の人が金銭的な負担を感じていることが分かりました。

一方、物価高によって「デートの頻度や内容に変化があったか」を尋ねたところ、「変化はない」と回答した人が71.8%で圧倒的多数を占めました。「デートの頻度を減らした」は12.4%、「1回あたりのデート費用を抑えるようになった」は14.5%にとどまっています。

金銭的な負担を感じている人(多少感じる・強く感じる)に絞って見ても、「変化はない」と答えた人は61.5%と約6割に上ります。
ただし、負担の程度によって行動の違いも見られました。「多少感じる」と答えた層では74.0%が「変化はない」としていますが、「強く感じる」と答えた層では「変化はない」が48.9%に減少します。そして、「強く感じる」層では「1回あたりの費用を抑える(24.4%)」や「デート頻度を減らす(24.4%)」と答えた人がそれぞれ約4人に1人の割合に達していました。
物価高の影響を受けつつも、多くの人は「お相手と直接会って関係を深める時間」を最優先事項として捉えており、安易にデートの機会を減らさない姿勢がうかがえます。
初デートの理想予算は「5,000円未満」が6割超。お金をかけるより「金銭感覚が合うか」が鍵に

続いて、初デートの予算やお相手との金銭感覚に対する意識について調べました。
初デートの合計予算(2人分)として理想的だと思う金額帯を聞いたところ、「3,000円〜5,000円未満」が34.3%で最も多く、次いで「3,000円未満」が29.0%となりました。
これらを合わせると、全体の63.3%が「2人分で5,000円未満」のデートを理想的だと考えていることが分かります。 特に女性では、「3,000円未満(40.4%)」と「3,000円〜5,000円未満(34.9%)」を合わせた75.3%(約4人に3人)が5,000円未満を希望しており、初デートに対して高額な費用を求めていないことが明確になりました。

一方で、デート代について「お相手と金銭感覚が合わない場合、交際を続けるうえでどの程度気になるか」を尋ねたところ、「とても気になる」と答えた人が全体で58.6%(男性53.0%、女性72.5%)に達しました。「少し気になる(34.6%)」を合わせると、男女ともに9割以上の人が金銭感覚の一致を気にしています。
初デートから高いお金をかけることよりも、お互いの価値観や金銭感覚が合っているかどうかを確認することの方が、交際を続けるうえで重要視されていることが分かります。
「出会いの機会」は減らさず、無理のない等身大の価値観で向き合う
今回の調査から見えてきたのは、物価高という厳しい環境のなかでも、婚活中の男女が工夫しながら出会いやデートの時間を大切に維持している姿です。
物価高だからといってデート自体を減らすのではなく、初デートも無理のない予算設定を望み、お互いに肩の力を抜いて付き合えるかどうかがチェックされています。お金をかけること以上に、「金銭感覚が合うか」「等身大で向き合えるか」が、これからの婚活において大切なポイントと言えそうです。
| 【データについて】 調査方法:オンライン調査 調査対象:ブライダルネット会員379名(男性270人、女性109人) 調査期間:2026年8月17日(月)~2026年8月23日(日) ※小数点第二位を四捨五入していますので、合計が100%にならない場合がございます。 |